ペルシャ湾近隣国6カ国カタールと断交、マレーシアは動向を注視

  • 2017.06.06
クアラルンプールのニュースを配信

カタールが武装グループを支持し、ペルシャ湾岸地域を不安定に陥れる原因を作っているとして、ペルシャ湾近隣国6カ国が断交していることを受けて、マレーシアは、今後、同地域の情勢を注視していく模様である。

ナジブ氏は、今回の断交が湾岸諸国間の決定的な分裂と受けとられる中、マレーシアの対ペルシャ湾岸諸国との外交に影響が及ぶかどうか尋ねられ、マレーシアは湾岸地域の諸国と親交があり、現時点では何が原因なのか分からないが、今後の事態の進展を見守っていくと答えた。

アラブ諸国の数カ国は、カタールがいわゆるイスラム国家(IS)やアルカイダ等のテロ支援団体を援助していると非難している。

今日、バーレーンとサウジアラビアは断交に踏み切り、アラブ首長国連邦、エジプト、イエメン、リビアもこれに続いた。

2011年には、マレーシアとカタールの両国は、観光と高等教育の分野で協力するという協定に調印し、20 億ドルの投資ファンドを設立したと発表している。

今年2月には、ダトク・セリ副首相、アフマド・ザヒッド・ハミディ博士がカタールへの4日間の公式訪問を行い、両国間の強固な関係を再確認した。

カタール政府は、マレーシア国発行の運転免許証を認めることに同意し、走行試験を免除しているほか、マレーシア人の観光客のビザ代金を無料としている。

現在までに、WCT Engineering BhdやMalaysia Airport Holdings Bhdを含む、マレーシア企業が、カタールで少なくとも25のプロジェクトを展開している。