スイスのシンクタンク世界経済フォーラム（WEF）は、9月27日、2017-2018年度の「国際競争力ランキング」を発表。マレーシアの総合順位は、前年度より2ランク上がり23位となった。
国際競争力ランキングは、Global Competitiveness Index（国際競争力指数、GCI）に基づいて作成されたもので、「市場規模」「革新性」「インフラ」など12の項目ごとに点数をつけて算出されている。
12項目とは別に、Most problematic factors for doing business（事業運営における問題要素）が挙げられており、マレーシアについては上位から「資金調達」「外貨規制」「非効率的な官僚制度」などが問題視されている。
ASEAN諸国のランキングは、上位からシンガポール（3位）、マレーシア（23位）、タイ（32位）、インドネシア（36）、ブルネイ（46）、ベトナム（55位）、フィリピン（56）、カンボジア（94位）、ラオス（98位）となった。
【THE KLの視点】
同ランキングで、東アジア諸国を見てみると、香港がランキングを上げ6位、日本は9位と前年の8位から後退。続いて台湾15位、韓国26位、中国27位となっている。ランキングの再編がある中、ランクを上げたマレーシアの国力は、バランスがとれていて不安要素が少ない点から、高く評価されたといえるだろう。
