ビットコインのイメージ写真

日本でも注目を集めているビットコインなどの仮想通貨だが、マレーシア国内の動きも活発だ。

 

11月6日、マレーシア証券委員会(The Securities Commission)主催のフィンテックに関するイベント「SCxSC Digital Finance Conference 2017」で、証券委員会のRanjit Ajit Singh(ランジット・アジット・シン)会長が、仮想通貨の枠組み作りに取り組んでいることに言及した。

会長によると、証券委員会は仮想通貨に関し、マレーシア中央銀行(Bank Negara Malaysia)とも検討を進めている。マネーロンダリングとテロ資金源への対策を主眼に、関連する法律などに留意しつつ、仮想通貨の市場を活性化できるような枠組み作りを目指してるという。また、枠組みが発効となれば、関係規則に沿い、証券委員会が仮想通貨取引所を管轄することになる。

現在、仮想通貨のマレーシアリンギット取引所は既に存在しており、仮想通貨に投資している投資家もいるが、マレーシア国内での取引を規制する法律や規則はまだ打ち出されていない。中央銀行が、2017年内にも仮想通貨に関する規制を打ち出すとみられており、注目が集まっている。