12月14日、マレーシア中央銀行(Bank Negara Malaysia)は、仮想通貨に関するガイドラインの草案を発表した。中央銀行は、公式ウェブサイトで草案についてのプレスリリースを公表しており、草案を一般公開している。
草案は、仮想通貨取引の透明性を高めることを主眼としている。
「反マネーロンダリング、反テロ資金調達および 反非合法活動収益法(以下、AMLA)2001年制定」をベースとし、仮想通貨の取引所を「報告機関」として位置付けている。仮想通貨の取引所は、AMLAを遵守することが義務付けられ、違反した場合は、金融機関としてのサービスが禁止される可能性もある。
プレスリリースによると、中央銀行はこの草案が仮想通貨を規制するものではない、としている。同時に、中央銀行は仮想通貨関連のライセンスなどを発行するわけではなく、仮想通貨がマレーシアの法律上認められるわけではない。
また、中央銀行は、仮想通貨取引のリスクを十分に理解して売買を行うよう、国民に注意を促している。
中央銀行は、草案に対する意見を2018年1月14日まで受け付けている。
中央銀行のプレスリリース
Making digital currencies transparent in Malaysia
仮想通貨に関するガイドラインの草案
Anti-Money Laundering and Counter Financing of Terrorism (AML/CFT) – Digital Currencies (Sector 6) Exposure Draft