マレーシアを拠点として、ゴールドのオンライン取引サービスを提供するHelloGold(ハローゴールド)の仮想通貨「GOLDX」が、シャリア(Shariah)適格認証を取得した。
「シャリア」とはイスラム法のこと。GOLDXは、イスラム金融機関会計監査機構(AAOIFI、Accounting and Auditing Organisation for Islamic Financial Institutions)が定める金取引に関するイスラム法規制に準じていると認められたのである。
HelloGoldは、シャリア適格認証を取得できた理由として以下の2点を挙げている。
一つ目は、HelloGoldのプラットフォーム上での取引は、最長で1日以内に完結し、また、シンガポールにHelloGoldが保有しているゴールドを裏付けとすること。
これによって、ribawi(リバウイ、金を含む特定の商品を通貨として分類)や、gharar(ガラール、不確実性や曖昧さをもつ行為の禁止)といったイスラム法に準じた金融商品とみなされる。
二つ目は、イスラム金融では、仮想通貨の「マイニング」はギャンブルにあたるという見方があることだ。GOLDXは「マイニング」に依らない仮想通貨であるという。
HelloGoldの共同創業者でCEOのRobin Lee(ロビン・リー)氏は「HelloGoldは、十億人に上るムスリムにリーチできる新しい金融商品を産んだ」とコメントしている。