モンゴルの英雄、チンギスハンが考案したとも言われる「天香回味鍋」
台湾に本店があり、東京でも銀座や赤坂などに8店舗を構える大人気の薬膳火鍋店「天香回味（テンシャンフェイウェイ）」。マレーシアにも3店舗を展開している。
「天下取りには強靭な体づくりが大切」と、モンゴルの英雄チンギスハンが考案したとされるのが、赤いスープの「天香鍋」と白いスープの「回味鍋」だ。どちらも同店名物の薬膳スープ。鍋の仕切りを境にまるで陰陽太極図のようだ。
赤い天香鍋は、数十種類の漢方や香辛料をじっくり煮込んだスープ。鮮やかな赤を見ると「激辛」という言葉が脳裏をよぎるが、中国火鍋の「麻棘（マーラー）」のような刺激的な辛さではないのでご安心を。
ほどよくスパイシーで、体の芯からポカポカと温まる。デトックス効果があり、体の抵抗力を高めるという。
薬膳スープに欠かせない漢方やスパイス
白い回味鍋も同じく、さまざまな漢方や香辛料を長時間煮込んだもの。こちらはコクのある滋味深い味わいで、こどもウケも抜群。美容・美肌に良いとされる成分がスープに溶け込み女性にも大人気だ。
滋養強壮、美容にデトックス。体が欲する栄養分をおいしく摂取できるとあり、天香鍋、回味鍋は、チンギスハンの健康はもとより、彼の偉大なる業績を支えたとの一説もあり。
豊富で新鮮な具材はタレをつけずにスープで味わう
濃厚だが胃もたれしない天香回味鍋のスープで煮た具材を、スープと共にタレなしでいただく。「五臓六腑に栄養が染み渡るのがわかる」と言えば、いささか大げさかもしれないが、箸を休めることなく、みるみるうちに鍋が空になっていく。たくさん食べたというのに、漢方の効果か、お腹が張ることもないのが不思議だ。
日本とは異なる具材が食せるマレーシアでのおすすめは「魚包蛋」。
マレーシアの火鍋店で欠かせない具材が「フィッシュボール（魚のすり身を団子状にしたもの）」だが、その団子の中に魚卵が詰まったものが魚包蛋だ。プリプリした食感のフィッシュボールから、プチプチと魚卵がリズミカルに口の中で弾ける新食感をお楽しみあれ。
豚、牛、羊肉。薄切りの肉はどれも特上。ここでぜひお試しいただきたいのが羊肉だ。スープにサッと通していただくのだが、2種どちらのスープにも非常によく馴染み、臭みを感じずいただける。
〆には拉麺（ラーメン）を。自家製のこちらは字のごとく、生地を引っ張り伸ばしながら麺状にしたもの。コシのある太麺にスープがよく絡んでおいしいこと！
中国発祥の火鍋は「医食同源」の代表食
マレーシアのあちらこちらで見かける火鍋だが、中国の鍋料理のなかでも最も長い歴史がある料理と言われている。
豚骨や鶏がら、魚などをベースとしたダシを煮立て、好みの具材を入れてスープと共に食す。季節やその土地の食材をバランスよく取り入れる鍋料理は医食同源の代表食としても知られている。
マレーシアにも様々な火鍋があるが、天香回味鍋は日本人好みの味であること、また店内は清潔でエアコンが効いていることもあり、初心者にもイチオシの火鍋店だ。
| 【企業名】 | 天香回味（Tian Siang Hei Wei) テンシャンフェイウェイ Pudu店 (他にSunway Giza店、IOI Boulevard店） |
| 【住所】 | No. 290, Jalan Pudu, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia |
| 【電話番号】 | 603 2143 8168 |
| 【営業時間】 | AM11:00 - AM12:00 |
| 【定休日】 | 無休 |
| 【予算】 | 天香回味鍋スープ、ベジタリアンスープ 各RM30 ※月曜から金曜の平日、午前11時から午後4時は半額になる。 ※平日のディナータイムは25%割引 |
| 【個室の有無】 | 有 |
| 【喫煙】 | 不可 |
| 【Facebook】 | https://www.facebook.com/tiansiang.my |
※掲載内容は2018年3月時点の情報です。
