Common Illness in Malaysia
マレーシアでかかりやすい病気と症状についてご紹介します。熱帯気候のマレーシアでは、日本ではあまりなじみのない病気があり、渡航前、滞在中は予防・初期発見を心がけましょう。
【1】デング病
デングウイルスと呼ばれる病原微生物が媒介した蚊にさされて発病する人が急増中です。残念ながら、予防接種や治療薬は無く、安静と対症療法となります。
デングウィルスが媒介しやすい蚊は、日中を通して活発に活動している為、外出する際には、長袖、長ズボンの着用が推奨されます。また、蚊よけ止めスプレーや蚊取り線香を利用しましょう。 滞在先の窓やドアに網戸がない場合、不必要な開閉はしないようおすすめします。
デング熱の潜伏期間は3日~14日(多くは4日~7日で発症)といわれており、主な症状としては、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹で、体内からウイルスが消失するとともに症状も消失します。しかし、希に出血症状を発症することがあるので、軽視しないようにしたい病気です。 通常、発熱3日後に血液検査と診断を 受け、出血の有無を確認します。
【2】マラリア
マラリアはマラリア原虫が寄生した蚊にさされて発病する病気です。
マラリアが媒介しやすい蚊は、夕方から夜のみ活動する為、郊外に外出する際は、長袖、長ズボンの着用が推奨されます。じめじめとした環境を好むので、おもにキャンピングやトレッキングなどで郊外に出かけるときは要注意です。
蚊よけ止めスプレーや蚊取り線香を利用しましょう。夕方から夜にかけての窓やドアの開け閉めには、注意しましょう。
潜伏期間はマラリアは7日~30日といわれています。 症状は高熱が続きます。 治療開始が遅れると脳や腎臓への影響があるので、高熱が続く場合は、速やかに医師に相談しましょう。血液検査後、症状により薬剤投与となります。
【3】急性胃腸炎
細菌やウイルス性が多く、下痢や腹痛を伴います。
脱水症状を予防するために、水分を十分にとり、静養してください。 血便や下痢が続くようでしたら、早目に医師に連絡しましょう。
【4】腸チフス
チフス菌がついた食べ物や水を食することにより感染します。主な症状は発熱ですが、予防接種で事前に予防できます。
【5】A型肝炎・B型肝炎
A型肝炎は食事、B型肝炎は血液・体液から感染します。 倦怠感・発熱・黄疸(目の白い部分が黄色くなる)といった症状を引き起こします。
予防接種を最寄りのクリニックもしくは病院で受けましょう。
【6】推奨されている予防接種
成人は破傷風、A型・B型肝炎、日本脳炎、腸チフス、狂犬病予防接種です。
【7】小児
DPT(ジフテリア・百日せき・破傷風)、ポリオ、麻疹(はしか)、風疹、日本脳炎、BCGなど日本の定期予防接種です。 日本脳炎ワクチンは外国では高額なので、日本で摂取することをお勧めします。