暑い下界を後にして、諒と静寂を求め、KL郊外にあるTamarind Spring(タマリンドスプリング)に向かう。車で緩やかな坂道を上り切った小高い丘の頂にあるインドシナ料理レストラン。
ジャングルが迫るレストランへの小道から、ひんやりと湿った風にのって、クリケット(すずむし)やカエルの鳴き声がオーケストラのように聞こえてきます。幽玄なキャンドルの炎に導かれて、ゆっくりとペーブメントを歩いていくと、ぽっかりと木造の建物が幻想的に姿を現す。玄関先で民族衣装をまとったスタッフに案内されて、ジャングルを見渡すテーブルについた途端、気分はホリデーモードに。
店内の装飾や内装は、環境にやさしいチーク古材を使用しており、店主の所有する建築会社により、自然の背景と調和するように、すべて手作りで仕上げられています。
店主一押しの料理は、揚げソフトシェルクラブをタマリンドスプリング特製スパイシーソースで和えた料理、ベトナム風バーベキュー・レモングラスホワイトエビ、カンボジア風和牛ロックラク(焼いた牛肉をライムとブラックペッパー風味のソースに絡めた料理)、ラオス風チキンカレーにワイルドバナナを添えた料理。タマリンドスプリングでは、インドシナの調理方法からヒントを得て、より洗練されたメニューを考案しています。
食材は、有機肥料のみを使用して栽培している地元の農家やファーム、また、新鮮な海産物を地元の漁師から調達しています。ディナーテーブルに上がってくる料理は、すべて持続可能な生産と調達を行っている業者から仕入れた食材を使っています。
来店客もしくは常連客は、西洋人が多いと伺いました。地元の人は、クーラーがきいて屋内のインテリアが凝った姉妹店タマリンド・ヒルを好む一方で、南国の景色を取り込んだ半オープンスペースでのダイニングとなるタマリンド・スプリングは、ヨーロッパ人、オーストラリア人、アメリカ人に好評のようです。
昼間の撮影に赴いたときには、夕方からヨーロッパ系のコンサルティング会社が貸し切りで予約している為、早くからスタッフは準備で忙しそうでした。タマリンド・スプリングでは、ゲストが50人以上であればレストラン全体の貸切が可能となり、趣向によりメニューを変え、専属のダンサーも手配しています。
どのテーブルからも、そのままの自然を眺められます。
日常の細々とした一切のしがらみを忘れさせてくれる桃源郷のようなタマリンドスプリングは、ジャングルでラグジェリアスな(ジャングルラクス)ひと時を提供しています。珍しくも絶品なインドシナ料理に舌鼓を打ちつつ、自然が奏でる音に耳を傾け、優雅なひと時を、大切な人と訪れたい。
【店舗名 】 | Tamarind Spring(タマリンドスプリング) |
【住所】 | Jalan 1, Taman Tun Abdul Razak, 68000 Ampang, Selangor,Malaysia |
【電話番号】 | 603 4256 9300 |
【営業時間】 | Lunch:PM12:00 - PM3:00 Dinner:PM6:00 - PM11:00 |
【定休日】 | なし |
【予算】 | - |
【喫煙】 | - |
【WEBサイト】 | http://www.tamarindrestaurants.com/neo-tamarind.html |