シンガポール:外資精密機器メーカー企業は、半導体需要と政府の優遇措置のもと、慢性的な熟練労働者不足のシンガポールに投資を続けている。
同国政府は、生産性、オートメーション化、リサーチ支援のために数十億ドル相当のプログラムを創設しており、米マイクロンテクノロジー社とドイツのインフィニオンテクノロジーズ等のグローバルチップメーカを惹きつけている。エレクトロニクスへの投資が急増したことで、技術部門では、昨年10月〜2月に平均57%の生産量の伸びを記録し、昨年末は景気後退を免れた。
マクロンテク社は、政府の助成金を利用し、フラッシュメモリチップ製造事業にさらに40億米ドルを投資している。昨年下半期の生産量は3分の1増加を遂げ、今年上半期も同様の成長が見込まれている。
シンガポールは、中国やマレーシアなどの大量生産業者と競争しようとするのではなく、スマートフォンに内装するチップ等、他が容易にできないハイエンド製品の生産に移行している。 コスト削減、エラーの抑制と抑止、厳格な生産プロセス管理が強いられるICチップ産業では、他の産業よりオートメーション化が進んでいる。特に熟練労働者不足のシンガポールでは、スピーディにオートメーション化を図ることが重要である。 シンガポール国際企業庁によれば、集積回路が、今年1月から3月にかけて非石油由来製品における輸出トップあった。
情報:BUSINESS TIMES