マレーシア政府は2017年にフランスのパリで開催される国際航空ショー(航空宇宙機器の国際見本市)に、国内製造メーカーを参加させることを検討している。
本イベントでNAICO(マレーシア国際貿易産業省における航空宇宙産業の担当部署)は、航空部品関連製品からメンテナンスなどのサービスについて、マレーシア専用のシャレー(専門の建屋)で宣伝する予定。
6月19日から25日まで開催される同国際航空ショーには、30カ国のパビリオンと330のシャレーが開設され、149,000人の来場者を見込んでいる。
NAICOのシャムスール・カマール氏は、我が国が参加することで、世界水準を誇るインフラと航空産業の貿易促進を掲げる国を挙げてのイニシアチブを示すことになるであろうと述べた。
エアバス社、ボーイング社及びボンバルディア社等の主要航空機メーカーとの取引を拡大することで、我が国の航空宇宙機器関連企業や団体の実力を試すことができ、また、さらに航空宇宙業界を発展させたいとシャムスール氏は答えた。
また、マレーシアのシャレーは、NAICO、マレーシア工業開発庁(MIDA), マレーシア貿易開発公社(Matrade)、マレーシアの政府系ビジネス機関 SME.Corp、及び、航空宇宙産業界が協力して開設する。
マレーシアの航空宇宙産業界からは、マレーシア・エアポートホールディングス、UMW M&E Sdn. Bhd.、 UMW Land Sdn. Bhd.、 インベストセランゴール(Invest Selangor)、 エアロスペース・マレーシア・イノベーションセンター(AMIC)、及び、グローバルマニュファクチャー・インダストリープログラムで選ばれた国内の中小企業10社が参加する。
国際的な航空機メーカーとの商談のほか、国際的な了解覚書や合意覚書が交わされることが予想される。
締結される了解覚書や合意覚書はマレーシア航空宇宙産業ブループリント2030の一環として、産業内での協力を促すであろうとシャムスール氏は述べた。
フランスや日本の企業だけでなく、世界中の中小企業とも商談が予定されている。
過去参加した他の国際航空ショーでは、マレーシアをハブとして東南アジア地域での事業展開を投資家にアピールしていたのだが、今回のパリ国際航空ショーでは、独自の製品とサービスを用意する。
シャムソール氏は、マレーシアから航空宇宙産業界でも優秀な中小企業が参加する為、より優れた製品及びサービスを紹介、及び、提供できると考えていると述べた。
マレーシア産の航空関連製品の2016年度の輸出額は55億3千リンギット で、2015年度の41億7千リンギットから32.6%増加している。