マレーシア証券取引所(ブルサマレーシア Berhad)では、海外投資家がグローバル市場の見通しを悲観して、先週、9960万リンギットのエクィティを売却していた。
ファンド売買状況レポートによれば、先週木曜日に発表された米連邦準備制度(FED)による金利引上げで、アメリカ国債が上がってドル高が促されたことを背景に、先週金曜日に1億8930万リンギット売られ、同取引所で今年初の高値となった。
ただ、先週の売り越しに関わらず、海外投資家による買いは今年に入ってから現在までで103億リンギットに及んでいる。
よく言えば、これは海外投資家の間で活発に売買が行われている証であるとマレーシア産業開発金融(MIDF)系のシンクタンクMIDFリサーチ(以後MIDFリサーチ)は述べた。
海外投資家による1日平均取引額(ADTV)は10億リンギットを超えており、前週の9億9990万リンギットから、40%増の14億リンギットに増えている。
先週の4日間の取引の内、3日は海外投資家による取引が10億リンギットを超えていたという。
しかしながら、小売市場はやや軟調であったとMIDFリサーチは付け加えた。
小売の1日平均取引額(ADTV)は、前週の8億9620万リンギットから、9.3%下がって8億1270リンギットとなっている。
情報:THE EDGE MARKET