ベルジャヤ・メディア第4四半期の純損失4倍に拡大

クアラルンプールのニュースを配信

マレーシア経済オンラインニュースTHE EDGE MARKET によれば、マレーシアで最も人気を誇るディリー英字新聞 theSun(ザ・サン)をもつBerjaya Media Berhad.(ベルジャヤ・メディア)が、第4四半期の純損失が4倍に拡大し、事実上PN17*ステータスに陥ったという。

ベルジャヤ・メディアの親会社であり、マレーシアでも屈指の財閥であるBerjaya Group Berhad.(ベルジャヤ・グループ)は、1984年に不動産投資開発会社を設立し、保険事業への参入、宝くじの販売、航空会社の運営、マレーシア国内のセブンイレブン、スターバックス、ケンタッキーフライドチキン等の外食ブランドフランチャイズや世界各地にラグジュアリホテルを保有する上、移動帯通信事業の運営など多岐にわたる業界でビジネス展開をしている。

着実にビジネスの基盤を築き、飛ぶ鳥を落とす勢いでグローバルな展開を続けてきたベルジャヤ・グループであるが、そのグループ関連会社であるベルジャヤ・メディアが、マレーシア証券取引所が規定するPN17に認定されたというニュースが発表された。

theSunの平日の発行部数は約306,249、クアラルンプール、セランゴール州、ジョホールバル等の都心を中心に無料配布されている。

純損失の拡大となった要因については、現時点では各紙取り上げていないが、携帯電話などの端末からリアルタイムで気軽に閲覧できるオンラインニュースへの読者人気の移行の表れであれば、マレーシア人の新聞紙離れはさらに加速化するであろう。

*Practice Note 17/2005(PN17)とは、企業の株式資本が払込資本の25%を切っている場合、子会社や関連会社が閉業している場合、監査法人が財務帳票などを監査して不適正と表明した場合、元本やローン返済がデフォルトとなった場合、すでに営業停止しているか、もしくは事業展開がみれない場合のいずれかの状況に陥った企業に、Bursa Malaysia(マレーシア証券取引所)が発行して財務改善を義務付けている。