中国国内に登録ユーザー11億人以上を抱えるソーシャルメディアWeChat(WeChat /微信)。
毎月4〜6億人が利用しているというこのアプリは、日本国内最大のコミュニケーションアプリLINEと同じような機能をもつ上に、デビットカードのように携帯電話ひとつで、支払いを可能にする機能を付帯している。
7月13日付のNNAの記事によれば、WeChatを生み出した中国のインターネットサービス大手、騰訊(テンセント)が、マレーシアでの決済を可能にするために申請を行っているという。許可が下りれば、中国国外では初めてのサービス提供となる。
利用者が銀行口座などの情報を登録後、Wechat決済加盟店でリンギット換算で買いものができるようになる。 中華系の人口が多いマレーシアでの事業展開を期待しての選択であるという。 現金、欧米のクレジットカードや銀行のデビットカードでの支払いが主流のマレーシアに新たな風を吹き込む。
このアプリのメリットは、クレジットカードのような手数料がかからないこと、そして現金を持ち歩くわずらわしさがなくなることだ。また、Wechat決済加盟店による割引も適応されるため、「お買い得感」を好むマレーシア人にこのアプリが浸透する可能性は非常に高い。同時に、商品やサービスの新たな広告掲載場所としても期待されるであろう。