べルジャヤグループ創始者他 ナジブ首相が福建協会賞を授与

クアラルンプールのニュースを配信

マレーシアには華僑が多いが、華僑のなかでも経済に強い影響力をもっているのが中国南部の福建省出身の華僑たちだ。そんな福建省をルーツにもつ華僑たちが組織したマレーシア福建協会(the Federation of Hokkien Associations Malaysia:FHAM)がの60周年記念式典が行われ、62名の福建人たちにさまざまな賞が授与された。

 

式典でプレゼンターを務めたナジブ首相は「中国系コミュニティはマレーシアの発展に貢献をしてきたとマレーシア政府も認識しており、なかでも福建人の起業家たちが成し遂げた功績は大きい」と称えた。

 

受賞者のなかでも注目を浴びたのが、マレーシア最大規模の財閥の一つであるべルジャヤグループ(Berjaya Corporation Berhad)を1984年に創設したヴィンセント・タン氏(Tan Sri Vincent Tan Chee Yioun)だ。

17歳で銀行の事務員として働き始め、保険のセールスなどを務めたタン氏がチャンスを手に入れたのは、1980年。マレーシアにおけるマクドナルドのフランチャイズ権を得たことだった。現在では一線を退いているが、個人資産として非上場のU Mobile(携帯電話などの無線通信サービス)やウェールズのサッカークラブ カーディフ・シティFC(Cardiff City)など3つのサッカークラブを所有している。式典では、甥のディクソン・タン氏が代理でトロフィーを受け取った。

 

式典では、Forbes(フォーブス)の長者番付でマレーシアでもっとも資産が多いとされた「砂糖王(Sugar King)」ロバート・クオック氏(Tan Sri Robert Kuok Hock Nien)、財閥であるYTLグループの創始者ヨー・ティオンレイ氏(Tan Sri Yeoh Tiong Lay)、IOI Groupのトップであるリー・シンチェン氏(Tan Sri Lee Shin Cheng)、ゲンティングループのトップであるリム・コクテイ氏(Tan Sri Lim Kok Thay) らも、マレーシア福建協会模範的リーダー賞(the Malaysian Fujian Exemplary Leaders Award)を受賞した。