世界銀行(The World Bank)は、12月に発表したレポート「MALAYSIA ECONOMIC MONITOR DECEMBER 2017」で、早ければマレーシアが2020年に高所得国家になるというシミュレーション結果を発表した。
世銀の定義によると、高所得国家の一人当たりのGNI(Gross National Income、国民総所得)は1万2236米ドル(4万9916.76リンギット)以上。2017年度のマレーシアのGNIは9660米ドル(3万9407.97リンギット)で、高所得国家ラインまであと2576米ドル(1万508.79リンギット)となった。 レポートでは、マレーシアは2020年から2024年の間に高所得国家となると予測している。
レポートの副題は「Turmoil to Transformation ー 20 Years after the Asian Financial Crisis」とされており、 1997年のアジア通貨危機以降のマレーシア政府の金融政策の総括も行っている。