Touch ‘n Go、アリババと組んでモバイルウォレットに参入

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日本のSuica(スイカ)同様にマレーシアに普及している非接触型ICカードといえば、「Touch 'n Go(タッチンゴー)」がある。有料道路の料金所、駐車場の支払い、電車、バスなどの支払いのほか、提携している小売り店での支払いにも利用できる。

 

Touch 'n Goは、中国のAlibaba Group(アリババグループ)の参加にあるAnt Financial Groupと、合弁会社「TNG Digital」を設立していたが、このTNG Digitalが、マレーシア中央銀行(Bank Negara)からモバイルウォレットサービスをマレーシアで展開する許可を取得した。Alipay同様、スマートフォンでQRコードを読み取ることで、オンラインショッピングの支払いや小売り店での支払い、個人間の送金などができるようになると見られる。

 

マレーシア国内でモバイルウォレットを利用できるサービスといえば、「Boost」「FavePay」「vCash」などがあるが、中国におけるAlipayのように広く普及しているとは言えない。

マレーシア国内のTouch 'n Goカード利用者は1000万人ともいわれる。Touch 'n Goは、大手銀行のCIMB、投資会社のMTD Equity、高速道路を管理するPLUS Expresswaysが出資する会社である。