2月5日、フランスのミシュラン社より発行されるレストラン・ホテルガイドブック「Michelin Red Guide 2018 France(レッド・ミシュラン)」2018年版の概要が発表された。
なかでも注目したいのが、初の1つ星を獲得したレストラン「Pertinence(ペルティナンス)」のシェフたちだ。
2017年3 月末、パリ7区にオープン。わずか7カ月でミシュラン1つ星を獲得するほどの実力店Pertinenceで腕を振るうのが、マレーシアはクアラルンプール出身の女性シェフKwen Liew(クウェン・リュウ)さんとパートナーの内藤隆之介氏。
クウェンさんは、マレーシア人女性初のミシュラン1つ星獲得シェフとして、マレーシア国内でも話題となっている。
ミシュラン3つ星レストランとして名高い「Taillevent(タイユヴァン)」や「Le Meurice(ル・ムーリス)」などで修行を重ねた内藤氏と、さまざまな国でシェフとして活躍していたクウェンさん。
フランスにてペイストリ―を学んだ後、内藤氏が料理長を務めていた「Bistrot Alexandre Ⅲ」にて、クウェンさんがスー・シェフ(料理長をサポートする2番手の料理人)を務めるなど、息の合ったコンビネーションはPertinenceオープン以前から培ってきたものだ。
スタイリッシュで趣のある店内にはわずか18の客席。料理すべてを自分たちの手で作りあげ、細やかな接客ができるよう、あえて少なめにしたという。
コース料理だけでなく、訪れた人が自ら料理を選ぶ喜びを感じられるようにアラカルトメニューも用意。
日本料理の繊細で美しい盛り付けの奥義をフランス伝統料理に活かし、また、日本やアジアの食材をほんの少しあしらうことで、フランス料理の伝統は守りつつ、Pertinenceならではの個性を生み出すなど、ミシュラン審査員が絶賛する注目の店だ。